余裕のある男、素敵ですよね。
逆に何かを必死にできる男もかっこいい。
でもよくよく考えると余裕と必死さって排反事象、反対側の局地じゃありません?
同時に成立しないってことは、使い分け、バランスが生まれるということ。
ちょっとディグっていきます。
余裕とは強者の特権
人間は群れを作る生き物、社会的な生き物です。
当然群れの中のオスには優劣があり、一番強い奴がボスになります。
余裕とは強さのステータスと解釈できます。
必死なボスを見てあなたはどう思いますか?また一般的にはどう評価されるでしょうか?
おそらく素敵とはならないのではないでしょうか?
必死な人には群れのボスは任せられません。踏ん反り返ってるのが逆に必要最低条件だと思ってもいいでしょう。
丘に立ち戦況を見る、仲間を必要であれば切り捨て、合理的な人物。安全な場合は忠義に熱く、恩には恩で返す。それが強いオスのあり方だと思います。
必死さとは腹を見せること
必死な人間というのは立ち位置的にはボスの下です。
必死な状態とは、犬が主人に腹を見せてキャイーンしているのと同じです。
つまり、私はあなたに逆らいません。支配されています。尽くします。そういうことです。
それとは別パターンで、なりふり構えず利己的な保身をしなければいけない状態もあります。この場合は背水の陣なので今回は深く掘りません。各自で宜しくお願いします。
必死な男がかっこいいのは、この背水の陣に立たされても生き残るだけの意思を持っていること。そして自分に尽くしてくれる都合のいい存在がかっこいいと解釈されているだけにすぎません。
もちろん、努力は尊いものですが必死にやっていることは実はアピール的な意味を含みます。自分にその意図があろうがなかろうが。
学校の先生、親、友達、あるいは社会に対する自分は尽くしてますよというアピールです。
群れのいい手駒には慣れても大将にはなれません。
必死なリーダー、頑張るリーダー
リーダーは頑張ってる背中を見せることでチームを引っ張る役割があります。
でもその機能は戦闘における一番槍、切り込み隊長としての役割であって群れのために死にに行くようなものです。
群れを生存させるための駒としての頭。それがリーダーな気がします。
一番バランスという観点で使い分けが必要なのはこの立ち位置で、自分より下になめられないために余裕を見せなければなりません。
そうすることでいざという時に、自分が必死になることでリーダーより必死にならなければならないという思い込みが下っ端に働き、部隊にバフがかかります。
なので普段は余裕に振舞いつつも、ここぞという時に舞台で一番必死になれる人がリーダーに向いてる気がします。つまり現場からの叩き上げですね。
一番必死にできるやつが適正ありますがリーダーになったら今度は余裕な振舞いをしなければなりません。リーダーになっても常に最前線に立って必死こいてやってるタイプはなめられます。僕はそう思ってます。人としていい悪いは置いておいてロール上はそういう理解です。
若いやつは必死でやれ
社会の下っ端は必死さが必要になります。
なぜなら余裕なやつは気持ちが悪い。
何考えてるかわかったものじゃありません。
また下っ端の余裕がリーダーの余裕を超えた時点でその部隊は崩壊します。
アホなことやらされたり、格付けされたり。そういったものはリーダーを余裕な立場にするために必要なことだったりします。
組織の維持には必要になります。
最大効率を叩き出すなら全員死に物狂いが効率いいんですができるのは少数精鋭のベンチャーくらいですね。全員がスタンドプレーで独立しているので各自の都合でバラバラになりますよ。
ロールによっての正攻法
こう見るとトップになる人間と、リーダー止まりの人間で必要な要素、価値観がまるで違いますね。
帝王になるには社会性を持たないことが重要そうです。必死さとは無縁で生きていく。
逆に組織に属すなら必死さからスタートして、余裕を身につけていくのが正しい道になりそうですね。
カードゲームに思うこと
トーナメントシーンにおける必死なプレイヤー多くないですか?
確かにアスリートの必死さに心を打たれる人は多いと思います。
だけど、界隈で大きな存在になりたいなら余裕を身につけるべきだと思います。
特にプロプレイヤーやユーチューバーなんかはそうですね。
ゲームは仕事のように管理するものではありません。なので下っ端も、リーダーも必要ありません。
個人個人が自由に楽しむ。または初心者や周りのプレイヤーを導けるように余裕を持ちましょう。