ギャンブルは基本的にゼロサムゲームで、プレイヤーとホスト、あるいはプレイヤー間で金銭が移動する。
誰かが儲けると、同じだけ誰かが損をする。
仕事というのは、誰かに価値を提供して、代金をもらうということだ。
よってギャンブルは仕事ではない。
しかし、ギャンブラーは職業になり得ると僕は思う。
ギャンブラーをギャンブルに精通している人と定義すると、ギャンブラーは色々な価値を提供できる可能性に溢れている。
例えば、インストラクターとして、暇な人にギャンブルというゲームを教えることで、エキサイティングな時間を提供することができる。
本やコラムを執筆することで、他人のスキルが向上したり、より理解を進めることができる。
また、プロ雀士やポーカープロなどは一流のプレイヤーとして観戦客を集めることができ、スポーツ観戦のような興業を行うことができる。
ギャンブルはどこまで行ってもギャンブルだ。
それ自体に価値を生まない。
株のデイトレなどもそうだ。
ギャンブルを仕事だと錯覚してしまう人がいるのは、おそらく勝てば金が手に入るからだろう。
それで生活ができるから。
金銭のかからないゲームにも同じことが言える。
ゲーム自体は仕事ではないが、それを使って価値を創造することは仕事になり職業になる。
プロゲーマーは職業である。
しかし、ゲームをやることで金をもらうわけではない。
そこに価値が生まれて、人の役に立って初めて仕事になるのだ。
これを間違えてはいけない。