きーりぃ日記

感想は引用RTでもらえると助かる。

仕事における手段と目的の逆転現象について。

 

ブログやアフィリエイトはオワコン。YouTubeが今熱い!みたいな煽り文句を見るたびに俺は悲しくなる。

 

俺は割とブログは好きな方で、書いたり書かなかったりする時期があるがなんだかんだ趣味である。書くのも読むのも好きだ。読書も好きなので文字を読んだり知らない人の知見を学ぶのが好きなのかもしれない。

 

確かに、お金を稼ぐと言う点で見れば動画媒体が流行りつつある今、文字媒体のサイトは廃れて行くのだろう。アフィリエイトが一時期流行ったせいでインターネットの中の面白い文章は身を潜め、質問に対する回答のアフィリエイトサイトばかりが増えたような気がする。

 

俺はアフィリエイト自体は嫌いではないが、好きになれないところもある。ステルスマーケティングを毛嫌いする血が俺にも流れているのだろうか。

 

本題は仕事における手段と目的について。

 

俺は仕事には2種類あると思っている。

  1. お金を稼ぐことが目的の手段としての仕事
  2. 仕事をすること自体が目的の手段としてのお金稼ぎ

わかりにくいので補足を入れる。

 

1は生活費を稼ぐためにやりたくないことをやると言うことである。世の中雇われ系の仕事の多くはこれに該当する。人が進んでやりたくないから、経営者がとりしきり嫌な仕事を会社員にアウトソーシングするのである。

 

2は仕事をすること自体が目的で、趣味のようなものだ。誰に何を言われなくても自分が好きだからやる。そういった趣味的なものをマネタイズすることによって生活を成り立たせる。つまり好きなだけ好きなことをするために、その好きなことをお金に変える手段を作るということである。

 

ここで重要なのは手段と目的を逆転させないことである。

 

ここ最近、仕事にやりがいを持てとかそういった話をよく聞く。だが世の中の仕事は大半1だ。生きるため、金を得るために誰もやりたくないことを進んでやる必要がある。

そこにやりがいを持てるのはよっぽどの変態か洗脳された人である。もちろん仕事の中にちょっとした楽しみを持つのは重要で必要で肝要だ。だが、「楽しそうに仕事してるじゃん。じゃあ給料いらないね」などと言われたらさすがにキレるだろう。

 

1の仕事が世の中大半だ。大半のやりたくないことを人は生きるための仕事としてこなしている。この仕事向いてないのかななんて考える人がいるが、与えられた仕事に向いてる人なんてほとんどいない。向いてる、向いてないでなくこなすための能力が足りているか足りていないかで考えたほうがいい。

 

仕事は嫌い。これでいいのだ。それを好きになろうとすることが手段と目的の逆転現象だ。これが人間を不幸にすると考えている。仕事を好きになるための努力をするのは正しくないと思う。着目するべき観点は、能力が足りているか足りていないか、ストレスを受け切って発散できるかである。

 

努力をするのであれば能力の向上とかストレス発散の趣味と時間の確保くらいのものである。

 

2についても同じだ。好きな趣味や習慣を続けるためにそれをお金に変えて、生活を成り立たせる。そのための仕事についても同じことが言える。手段と目的が逆転しまうことは心に歪みを生む。

 

2の手段と目的が逆転してしまった状態はお金儲けが目的になってしまい、今まで好きだったものが手段になり嫌いになってしまうことである。人はノルマを課されるとそのものことが嫌いになる。学校の宿題などが典型的なそれである。

 

 話がずれるが、日本の学校教育勉強が好きになるようにカリキュラムが組まれているようにはとても思えない。むしろ必ず勉強を嫌いになるように教育が敷かれているような気がする。それは嫌なことに対して授業のコマの時間集中して取り組む訓練を行っているからではないだろうか。学校教育は社会に出てから、ストレスを受けながら嫌な仕事をこなす訓練であり、集団行動の訓練であるからだ。別にそれが悪いことだと思わないがそこに適応できない人間へのフォローへの課題が残ることと、勉強を好きになってもらうための工夫が必要だと思うので教育に対する不満はある。

 

これについてはもし君が好きなゲームがあったと想像してほしい。

毎日、いくつレベル上げしなければならないノルマがあって、マップを作り、その作業進捗を上司に報告しミスしたり、ノルマを達成できなければ怒られ、給料を減らされる。そのゲームに関する最新のデータベースや攻略法の情報は常にチェックしておかなければならない。

 

多分嫌いになるだろう。

これと同じ現象が2についての手段と目的が逆転してしまった場合に怒ってしまう。

 

あくまで好きで取り組んでいることや週間で誰に言われなくてもやっていることをマネタイズさせることによって金銭を得るというのが重要である。行き過ぎた拝金主義は不幸を生むまではいかないが好きだったものを嫌いにしてしまう可能性が高い。ここでも手段と目的が入れ替わることはいい結果を生みそうにない。

 

最近の副業に関してもそうだ。1をメインの仕事にしつつ、好きなことをマネタイズして収入を増やすというのが副業の正しい理解であると思う。

 

しかし、アフィリエイトクラウドソーシングなど1を単純に拡張させたワーカホリック体質の副業によりただの時給の悪い残業やバイトを増やしているにすぎないような働き方が発生してしまっている。

プラスしてなぜか今まで文章を書いたことがないような人まで作文好きだったからアフィリエイトは自分に向いてる副業!みたいな洗脳を受けたりして1の働き方であることを誤認して手段と目的の逆転がおこってしまい、結果として不幸を生み出している。

 

1と2はあくまでトレードオフだ。今の時代はIT技術の発展により資本に頼らずにマネタイズする方法が溢れてきている。店を構えずともネットショップを資本ゼロで開業できたり、広告宣伝もSNSで無料でできる。アイデア次第で小資本が大資本を出し抜くことができる。

 

だからこそ副業、自分の持っているものをマネタイズして行くことにはどんどん挑戦していってほしい。一方で手段と目的の逆転現象については正しく把握する必要があると思う。