馬の鼻先に人参はバカにしてはいけない。というか我々日本人は見習うべきなのである。
というのも、我々日本人はノルマが大好きだ。
普通に社会に出て、仕事をしているだけで何らかのノルマを課されている。特に営業職の人はノルマがすべてだと言っても過言ではない。
仕事の成果をKPIという数字で表し、数字での結果を求められる。
ノルマとか全部一回取っ払って考えてみたらいいかもしれない。
グループラインを最近作ってみた。とりあえず運用方法として作業報告部屋とした。
ルールというほど厳しくはないがそこで誰かが作業報告したときにその他の人が褒めるというゆるい流れを作ってみた。思いの外自分では効果があったと思っていて忙しくて作業がなかなかできない人も参加できるし、なにより人を褒めるというのは褒められるのと同じくらい自分の自己承認欲求を満たしてくれるものらしい。
もちろん、作業完了報告をする方にとってもとてもやる気の上がるシステムになっていると思う。モチベーションが上がるのでさらに作業するという好循環をおこしやすくなっている。
作業と言っても起きたとか出勤、登校などの普段当たり前にこなさないと怒られるようなことでもいい。みんなやってるから当たり前、わざわざ褒められるようなことでもないみたいなのは極めて日本人的で本人的には辛いことというのがたくさんある。
馬の鼻先にぶら下げるには人参が必要であるが人間の場合はノーコストである。
褒めてやるだけでいいのだ。人参=ほめること。
ただし、結果の良し悪し、数字で褒めてはいけない。褒めてもいいけど悪かったからといって罰を与えるのはやってはいけないと思う。
ある意味で作業報告と褒めることとセットで行うというこのグループチャットの運用方法は少し宗教的に見えるかもしれない。
でも、それでいいと思ってる。
人間は100%自分の意思で決めてしまうのを嫌がる生き物なんだろう。
だから、宗教やルールや常識と言った決めごとに逆らわない。奴隷解放があったときも多くの奴隷たちは解放を喜ぶよりも奴隷のままで暮らしたいとおもったそうだ。
科学ですらある意味宗教である。
人間にまだまだ宗教は必要だ。であれば人間的に好循環を引き起こす宗教的要素は万民が身につけるべきものであると思う。